こんちは。
今回も資格の話です。
前回、ITストラテジストの試験対策について書きました。
今回は、応用情報技術者試験の午後試験の対策について、タイプ別に書いてみます。
※午前問題については触れません
応用情報技術者試験というのは簡単ではありません。そこそこITの知識がないと合格は厳しいです。
しかし、難関かと言われるとそうでもない。高度試験(システムアーキテクト、プロジェクトマネージャなど)のように記述量は多くなく、択一式問題が多いので勉強した分だけ合格しやすい試験です。
システムエンジニアの人は、会社によっては取らされると思います。
しかし、無勉で取れるほど甘くはないです。普通の人はそれなりに勉強時間を確保する必要があるでしょう。
しかし、ただでさえ忙しいシステムエンジニア。
なかなか勉強時間が確保できないのが実情だと思います。
そこで、応用情報の対策を、2軸のフレームワークを使って考えてみました。
受験する方の参考になればと思います。
設定した2軸はズバリ、
- ITに自信があるか否か
- 勉強時間がとれるか否か
です。結論から入ると、以下のような試験対策法を提案します。
以下、理由を書いていく。
- 応用情報技術者試験の試験内容について
- 強引だが、出題分野を2つに分類する
- ①:ITに自信があり、勉強時間がとれる人の問題選択
- ②:ITに自信はあるが、勉強時間がとれない人の問題選択
- ③:ITに自信がなく、勉強時間もとれない人の問題選択
- ④:ITに自信がないが、勉強時間はとれる人の問題選択
- まとめ
応用情報技術者試験の試験内容について
最初に、試験内容について説明させてください。
試験内容の詳しいことはシラバスを見ましょう↓↓
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/syllabus_ap_ver4_0.pdf
ちょっと長いので、簡単にまとめます。以下リンク先が、H28年度春の試験です。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2016h28_1/2016h28h_ap_pm_qs.pdf
だいたい、以下のような問題構成で、問1は必須問題で、問2〜問11から4問選択です(2016年4月時点)
問1:情報セキュリティ
問2:経営戦略
問3:プログラミング
問4:システムアーキテクチャ
問5:ネットワーク
問6:データベース
問7:組込みシステム開発
問8:情報システム開発
問9:プロジェクトマネジメント
問10:サービスマネジメント
問11:システム監査
出題分野が11個と多いです。このうち4問は選択なので、選択する問題によって、試験結果が変わってきます。
じゃあどれを勉強すればいいのか。
その方向性を今回の記事で紹介します。
強引だが、出題分野を2つに分類する
【スポンサーリンク】
まず、出題分野を2つに分類します。(セキュリティは必須なので除く。頑張って勉強しよう)
テクノロジ分野:
プログラミング、システムアーキテクチャ、ネットワーク、データベース
戦略・プロマネ系:
経営戦略、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査、組込みシステム開発、情報システム開発
です。なぜこの2つで分けたかというと、2つに明確な違いがあるからです。
ざっくり言うと、
テクノロジ分野:
- 設問の多くが、ITの専門知識を要求されるもので構成されている
- 0か100かの設問が多く、部分点は期待しないほうがいい
- 正答すれば100%の点数をもらえるので、お得
戦略・プロマネ系:
- 設問の多くが、問題分を読んで文章で回答させるもので構成されており、専門知識はあまり要求されない
- 文章で回答するものが多いので、部分点を期待できる、ただし満点を取るのは難しい
てな感じとなっている。
これを考慮した上で、さきほどの2軸のフレームワークが再登場。
タイプ別に4つの問題の選択の仕方があると考えます。
4つの領域について、説明していく。
①:ITに自信があり、勉強時間がとれる人の問題選択
ITに自信があるのなら、 テクニカル分野の問題を解きましょう。
なぜなら、テクニカル分野は知識を問う問題が多く、知っている人にとっては点数が取りやすいからです。データベースやネットワークは、普段の業務で慣れている人は満点もとれるはずです。
ただし、プログラミング/システムアーキテクチャ/ネットワーク/データベースと、全ての領域に精通している人もなかなかいないでしょう。
その場合は、プロマネ・戦略系の問題も解けるように、ある程度過去問に触れておきましょう。
①の領域の人が一番合格に近いです。ITが強くて、試験勉強時間も確保できるのだから当たり前だね。
難しそうな問題にあたっても、他の設問にシフトできるのも強みです。
②:ITに自信はあるが、勉強時間がとれない人の問題選択
「ITに自信はあるけど、勉強時間が5時間しか取れない!」というあなたは、テクニカル分野の問題を解くべきです。理由はもう言わずもがなですね。
テクニカル分野は、知ってさえいれば高得点狙えるので、ITに強い人にはオススメってこと。
それでも、4問全てをテクニカル分野から選ぶのはキツいって方は、プロマネ・戦略系から「組込みシステム開発」、「情報システム開発」を選択するのをオススメします。
これら2つは、文章で答える設問が多いけど、システム開発をテーマとした問題なので、業務経験があるようなITに強い人にとっては、とっつきやすいからです。
③:ITに自信がなく、勉強時間もとれない人の問題選択
お次は、ITに自信がなく、勉強時間も取れない人です。最悪ですね。もはや受かる気がしないことでしょう。
でも、諦めるのは早いです。
選択する問題は、プロマネ・戦略系の問題一択です。前述の通り、問題分を読んで文章で回答させるもので構成されており、専門知識はあまり要求されないからです。
だから、問題との相性が良ければ、この領域の受験生も普通に受かったりします。
ちなみに、ぼくはどちらかというと、この領域でした。
ぼくが応用情報を受験したのは、大学生のときで、ITに関する知識はほぼゼロでした。(内定先がSIerだったので受けてみた)
ぱっと見て、テクニカル系の問題は無理だと悟ったので、プロマネ・戦略系の問題を中心に、わずかな時間で対策しました。
61点で合格したので、ギリギリでした。③の領域の人はなかなか高得点で合格するのは難しいと思うけど、諦めないことが大事ですな。
④:ITに自信がないが、勉強時間はとれる人の問題選択
④は③に比べたら全然希望はあります。
まずはテクニカル分野の勉強をして、過去問を解いてみましょう。
「いけそうだな」と感じたら、より知識を深めて高得点を狙えるように持っていくといいでしょう。
勉強時間はあるんだから、どうせならITの知識を深めて合格するのをオススメします。
テクニカル分野を全て網羅するのも難しいと思うので、プロマネ・戦略系の過去問も解いて、問題の形式に慣れておきましょう。
こちらも、ある程度幅広い分野に触れられる時間があるため、試験本番で難しい問題に当たってしまっても、途中で別の問題にシフトできるのが強みです。
まとめ
「ITに自信があるか否か」「勉強時間がとれるか否か」という観点から、応用情報技術者試験の午後問題の選択方法について書きました。
いかがでしたか。
「今の自分がどんな状況にいて、どんな勉強の仕方をすれば最適なのか」、受験生のみなさんが考える機会になってくれたら幸いです。
合格を祈ってます。
以上!!