去年の夏頃から参画していたプロジェクトがようやく一段落したので、久しぶりの更新。
今回のプロジェクトは、今の会社に転職して3つ目のプロジェクトで、それなりに大変で労働時間も多かった。
その中で得たもの失ったものを書いていく。
プロジェクトの超概要
あまり細かいことは書けないが、ざっくりいうとシステム開発の案件である。
もう少し言うと、今流行り(もうコモディティ化している?)のデータ分析の基盤を導入するプロジェクトになる。
細かい話をすると、データウェアハウスの構築、集めたデータを可視化する(レポーティング)プロジェクトとなる。
様々な役割がある中で、自分は2つの領域の担当を任された。
短納期かつ(データ分析基盤としては)大規模な案件であり、(自分も含め)経験の少ない若手中心のメンバー構成であったため、労働時間は大きくなりがちだった。
難易度が高くタスク量が多い中でいかにして残業を減らすか、というのも大切なテーマかとは思うが、ここでは触れないでおく。
たくさん残業をしてしまった反省みたいなものは別途行うものとして、ここではたくさん残業をしてしまったことを通して得られたこと/失ったことを書き留めておく。
ちなみに、残業時間は平常時が40時間/月くらいで、ピーク時は80時間/月であった。
これを多いと捉えるか少ないと捉えるかは人によりけりだと思うが、自分にとっては「長時間」であることを断っておく。
長時間労働で得たもの
やり抜く力/責任感
正直何度か投げ出したい気持ちに駆り立てられた(実際、体調不良でもないのに休んだこともあった)が、結果的にやり遂げることができた。
クライアントのためや同僚のためにがんばった、、、というのもないわけではないが、
途中で投げ出したら結局自分が後悔すると思ったから、というのが正直なところ。
これを責任感と呼べるかどうかはわからないが、最後までやり抜いたことは事実なので、自分のキャリアの中で大きな糧になったということにしておく。
実際、”責任感”という観点で上位者にもそれなりに評価してもらった。
また、難易度の高い仕事を最後までやれたのは、多少自信にもなった。
しかし、結果的にやり遂げられたが一歩間違えれば投げ出してしまっていたのかもしれないと考えると、”責任感”も結果論でしか無いんじゃないか、とも思う。
何とか最後まで続けられた要因として個人的に思うのは、「やばいな」と思ったときに休んでリフレッシュしたことが良かった(サボりと非難されても何も言い返せない。そういう意味だと自分は責任感なんてものは持ち合わせていないのかもしれない)
連帯感が得られる
夜遅くまで一緒に働いていると、謎の連帯感が生まれる。
やはり苦労を共にすることで信頼感や親密さが生まれるのだろうか。
(だからといって長時間残業を推奨しているわけではないことは、ここでも断っておく。)
こういった経験は、後々また一緒に働くことになったらプラスに作用するかもしれない(しないかもしれない)。
お金
幸い(当然そうあるべきなのだが)、残業した分はきっちりお給料に反映された。
自分は忙しさによるストレスを、暴飲暴食、夜遊びに発散するタイプではないので、働いた分だけお金がたまることになった。
(結局、これからの結婚資金に費やすことにはなりそうだが、残業代でまかなえると思えば得をした気分である)
サラリーマンである以上、また成果主義に完全に移行しきれていない日本の現状においては、残業はお金を貯める一つの方法ではあるので、ある意味では長時間労働も悪いことだとは言い切れないと思っている。
長時間労働で失ったもの
心のゆとり
朝起きるのがツライことが多かった。
出勤してみると意外と大丈夫なのだが、目が覚めたときに「今日も資料作成して会議に出て夜まで働くのか」と想像すると気が滅入った(結果、休んだこともあった)。
これは長時間労働というより仕事内容と自分のメンタルの問題なのかもしれないが。
でも、できれば夜遅くまで仕事はしていたくないマインドなので、長時間労働によって心のゆとりが奪われていたのは間違いないと思う。
せっかく自由な時間が使える休日も、抜け殻のように眠ることが多かった。
仕事以外の人間との交流
半年間、同じ会社の同じプロジェクトのメンバーとずっと一緒にいたような印象がある。
休日もどこか出かけようかというモチベーションがないことが多く、定期的に会っていた友人達ともここ半年間は疎遠になってしまった。
当然、新しい人と知り合うなんてことはまったく無かった(人見知りなので、あまり望んではいないけど)
趣味の時間
平日は仕事以外の時間がなかなか確保しづらく、
(繰り返しになるが)休日は仕事をしないはずなのに、平日の反動からか活動的になれなかった。
週に3~4回ほどランニングをするのが日課になっていたが、ここ半年は週1~2回、ひどいときはまったく走らないなんてこともあった。
運動がストレス解消に一役買っていたところもあるので、
仕事が忙しい→ゆとりがなくなる→運動しない→仕事に身が入らない
の悪循環に陥っていた。
長時間労働は総じて良くないことが分かった
少なくとも自分にとっては、長時間労働はメリットよりデメリットのほうが多いと感じた。
一時的にお金は稼げるかもしれないが、メンタルを壊して働けなくなってしまえば、長期的には損してしまう。
自分のメンタルも強くないことがわかったので、心が壊れない程度に仕事量を調節してもらうとか、周りをもっと頼るとか、働き方をもっと考えなければならないと感じている。
以上。