こんちは。
あまりにも有名な経営者、稲盛和夫氏の「働き方」という本を読んでみたので、ポイントをまとめて自分の働き方も振り返ってみる。
本の内容自体は、非常にタメになるものでした。
共感・「なるほど」と思ったことがほとんどですが、一部共感できなかったこともあったので2つに分けて書きます。
共感できたこと、これから意識していきたいこと
「仕事を好きになる」ように働く
稲森氏は、働く人間を3タイプに分けています。
- 自然性タイプ:自分のしていることを好きになると同時に、明確な目標を持っている人。自分の将来に夢を描き、こうなりたい、ああなりたい、と考えている人
- 可燃性タイプ:周りがやる気を出していたり、上司からお尻を叩かれればやる気を出すような人
- 不燃性タイプ:簡単にいえば、やる気のない人。周りがやる気をだしていても、「我、関せず」の人
稲盛氏は、「自然性であれ」と言っている。そうすることで、会社といった集団の中でエネルギッシュに中心的役割を担い、仕事の醍醐味を味わうことができ、大きな成果も収めることができると。
ぼくはまだまだ仕事を選り好みして、やりたいことは集中できるけど、「コピー取り」や「どう考えても使われなさそうな資料作成」を命じられるとやる気がなくなります。現状は、どちらかというと可燃性タイプかな。
こういった指示一つ一つとっても「なんのためか」、「そもそもやる必要があるのか」といった問題意識を持って取り組むことが大事なことは頭ではわかっているつもりでもなかなか実行できないのが現状。好き嫌いでやっているのは否めない。
好き嫌いでやることが悪いことだとは思わないが、作業の目的や意義を理解した上で取り組むことは大事なことだとおもう。
その結果がやりたくない仕事なら、働き方を見直すべきだろう。
高い目標を掲げて働く
稲盛氏は、目標=願望を持つことで、「思いは必ず実現する」、と言っています。
ただし、漠然と願うのではなく、寝食を忘れるほどに思い続け、一日中そのことについてひたすら考え通すほどの願望でなければならないよう。
考えつくすことで、些細な情報から「ひらめき」が得られたり、目標達成にうってつけの人材を見つけたり、といったことに繋がると言っています。
これと似たようなことは、ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」にも書いてありました。
「自分のアタマで考えよう」でも、「考え尽くして、自分の思考の棚を整理することで、身近な情報源を見逃さないようになれる」といったようなことが書かれていたね。
ぼくの最近の例だと、ブログネタを考える時間が増えたので、些細な情報でも記事にできないかと考えるようにはなったかな。
女の子を好きになると、毎日「どうやって付きあおうか」といったことは考えたりすることもあるなw
つまり、「仕事に恋する」ことができれば一番いいんだろうな。結局好きなことを全力で取り組むことができれば、最高だよね。
感性的な悩みをしない
人間は失敗・間違いを繰り返しながら成長してくものであり、失敗してもクヨクヨ思い悩んではいけない、と稲盛氏は言っている。
失敗は十分に反省し、新しい目標に向かって行動を起こしていけばいい、と。
また、失敗するような厳しい環境にいてこそ人は鍛えられるとも言っています。そのような厳しい環境に身をおけることに感謝すべき、と。
ぼくはけっこう過去を引きずるタイプで、「なんであんなことしてしまったんだろう」とか「あいつはうまくやったのに、なんでおれはできなかったんだろう」とか考えちゃうことがあります。
最近は前向きになれることも増えてきましたが、やはり前向きな方が精神的に楽だし、仕事が嫌になることもないですね。
起こってしまったことは事実として受け止め、反省・改善をしたうえで、次のアクションをどんどん起こせるような人間になりたいものです。
共感できなかった点
ちょっと共感しかねることも1点ありました。
「完璧主義」で働く
稲盛氏は、本当に満足できる仕事をするには「完璧主義」でなれけばならないと言っています。
「ベスト」でなく「パーフェクトを目指せ」と言っています。
ベストという言葉は、他と比較して、その中では最もいいといった意味で、いわば相対的な価値観である。したがって、レベルの低いところでもベストは存在する。しかし、私たち京セラが目指すのはベストではなく、パーフェクト(完璧)である。パーフェクトはベストとは違って絶対的なものだ。他との比較ではなく、完全な価値を有したもので、他がどうであれ、パーフェクトを越えるものは存在し得ない
言っていることは分かるんだが、これは仕事の特性にもよるんじゃないかな〜とも思う。
製造業は確かに、完璧を求めるべきなんだろうと思う。特に今の時代は一人でも不良品が行き渡ると、ネットに拡散されて多くの人から不評を買う可能性があるし。
ただ、今の時代はどちらかというと、スピード>精度 といった風潮があることも確かで、思考にしても資料作成にしてもスピードが求められている。
いくらいいものを作っても、期限が守れなかったり、他社に先行されてしまったら意味がないわけで。
そういう意味で、「限られた時間内で、完璧を目指せ」とぼくなりの解釈をする。
ぼく自身、「スピードと正確さ」はどちらも不足している自覚はあるので、「完璧主義であれ」という稲盛氏の言葉は重く受け止めつつ、スピードも求めていきたいと考えている。
まとめ
以上、読書感想文のような、今後の目標のような、感じでした。
日本を代表する経営者が書いた本ということもあり、書いてあることはためになることが多かった。
ただ、稲盛氏の世代とぼくら(=20代の若者)の世代は半世紀ほどずれているので、そういった視点から読むことをオススメする。
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