こんちはー。
最近、自己啓発本の「マッキンゼー出身の著者率」が高くないですか。
- マッキンゼーで活躍した著者の〜〜〜
- なぜマッキンゼーは〜〜〜なのか?
- マッキンゼー流問題解決〜〜〜
みたいな。マッキンゼーがゲシュタルト崩壊する勢いです。
そんなマッキンゼーごり押しな書店環境なので、気になって購入する人も多いんじゃないかな〜。
はい、ぼくもそのうちの1人です。
で、コンサル業界に転職したこともあり「ゼロ秒思考」という本を読んでみました。
その内容を1ヶ月間実践してみたので、感想を書いていく。
実践しやすい内容ではあるけど、思考停止でマネしても100%の効果は得られないんじゃないかなーと思いました。
- 作者: 赤羽雄二
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/12/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書の主張は、「メモ書きしよう」
A4用紙10枚以上に毎日メモ書きしよう!そうすれば、考える力が鍛えられ、思考が整理され、いいことづくめ!
というのが本書の主張の全てです。その理由を、実際にどんなテーマでどんなことを書けばいいのか示しながら説明しています。
具体的には、
必ずA4用紙1枚を利用する
- 「タイトル」と「日付」と「メモ」 の3部構成
- 1枚あたり4〜6行書くことが目安
- 1行あたり20〜30文字が目安
- 1枚のメモ書きに書ける時間は1分以内
ぼくが書いた例を1枚紹介します。
テーマ「なぜブログをやろうと思ったのか?」で、以下のようにサラッと書いてみた。
- 書くことが好きだから
- 継続することが苦手だから、ブログを通して継続力を身につけたい
- ライティング能力をもっと高めたい
- 他人の役に立つ文章を書けるようになりたい
みたいな感じ。これを1分以内に書きます(後述しますが、ぼくはあまり1分以内というのにこだわりませんでした・・・)
書くテーマはなんでもOK
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書くテーマはなんでもOKとのこと。
- ふと疑問に思ったこと
- 悩んでいること
- 将来のこと
- 成功したこと、失敗したことの原因
本書には、メモ書きのネタの例が400ほど載せられているので、ネタに困っている人でもとりあえず実践することができます。
1ヶ月実践してみた結果
本の内容は実践してみないと意味がないので、とりあえず実践してみた。
毎日メモ書き10枚〜15枚を30日間続けました。
効果があった点
大きく効果が感じられた点は、「書くことで思考が整理される」点です。
提案書や企画書を書いている時って、パソコンの前でウンウン考えこむことが多いですが、とりあえずなんでも思っていることを紙に書き出してみました。
そうすると新たな案が生まれてきたり、「関係ないと思っていたことが実は結びついていた」みたいな発見が生まれてきたりします。
この、「モヤッとした思考をとりあえず紙に書き出してみる」作業自体は以前からやることはあったんですが、特にその効果を理解していたわけではないので常に実践してはいませんでした。
本を読んだあと、「なんでもかんでも書いてみることから始める」ことを実践してみた結果、作業スピードと正確性が上がったように感じる。(劇的なものではないが)。
また、思考が整理されることで、上司や同僚が話していることが理解しやすくなったり、自分が考えていることをわかりやすく伝える力というのも伸びた気がしないでもないです。
(今のところ)効果が感じられない点と、実践しにくいこと
本書では、メモ書きは以下のような効果があるとも言ってます。
- 悩みが整理・解決され、前向きになれる
人の悩みってそんな簡単に解決されるものか?笑。紙に書いただけで改善されるような悩みはそうなのかもしれないけどさ。
また、1枚(1行あたり20〜30字を、4〜6行書く作業)1分以内というのは、かなりきつく感じました。
筆者は、1分以内で書くことで思考スピードを高められるということを主張しているんだけど、ぼくの腕の筋肉量的にノンストップで書いても1分以内はほとんど無理だった笑
まぁ、ここらへんはあまり意識しないようにしていました。そもそものぼくの思考スピードが速くはないので、無理せず70秒以内で書くようにしました。
結局、自分流のやり方を確立するのが一番
総評としては「効果はあるから、やってみて損はないのかな」という感じ。継続期間が1ヶ月だけなので、まだその絶大なる効果が発揮されていないのかもしれない・・・。
ただ、あくまで「他人が編み出した手法」です。思考停止でマネしても、筆者と読者は全く違う人間なのでまるっきり同じ効果が得られることは無いと思ってます。
もちろん、他人のやり方から気付きや学びを得ることは大切なことです。
ただ、本書の著者をはじめ他のノウハウ本の著者にも言えることだけど、そのやり方を編み出すまでに考えに考えぬき試行錯誤を繰り返してきたはず。
そのプロセスに大きな価値があるし、逆にそういうプロセスを踏んできた当人だからこそ効果が発揮できていると思ってます。
だから、メモ書きは実践した上で自分にフィットする点・フィットしない点を整理して、最も自分に合ったやり方を編み出すのが一番かな。
もちろん、自分に合ってないと感じたなら続ける必要性はないし。
ぼくに関しては、普段の仕事ではメモ書きをもっと活用しようと思います。今までなんとなくやっていた紙への書き出しを、意識して積極的にやっていくということです。
でも、日常生活にまで無理にメモ書きを取り入れようとは思わないかな。
正直、「メモ書きするだけ」って具体的な目標立てづらいし、何が得られるのかもいまいち想像しにくいので、日常の中でも継続するのは難しいと感じました。てか、もう無理笑
少し話が逸れましたが、ぼくが言いたいことは以下の2点です。
- 本書の主張自体はとても興味深いものなので、一読の価値はあり
- (実践するなら)自分の性格や生活スタイルに合わせてカスタマイズしていこう
ノウハウ本って読んでるときは気持ちがいいけど、実践して効果出そうとすると途端にハードル上がりますな。難しい。